
とても、とても、良い気分で帰ってきて、全てがあるべき場所にあって、何も欠けていないと感じた、夜。心もふらつかずに、ちゃんとここにあって、なんだか今とても幸せだなって思った。今夜のひんやりした空気も愛しくなって深呼吸した。直後に、わんわん泣きたくなった。
ここを離れることが、ものすごくさみしいと思った。今が今じゃなくなることが、さみしい。どうしようもないくらいに。
スウェーデンでの生活はどんなだろう。ここを離れることが憂鬱なときもあるけれど、この年齢で日本を離れて約10ヶ月ヨーロッパで過ごすことは、スウェーデンで生きることは、きっと何かを変えるし、それがマイナスなものではないと信じている。
大きな決意も、小さな成り行きも、当たり前だと思った選択も、全て今のわたしを作っているとすごく実感する。本気で信じたことは、大抵現実になるもの。本当に実現するときは、願っているのでも、祈っているのでもなく、どこか根拠のない確信みたいのがある。これは面白い。
ものすごく平凡な毎日の中に、たまにすっごく光る奇跡みたいな瞬間があって、それはそれは衝撃的。奇跡がどうとか、あまり使いたくないけれど、あれはちょっと説明しようがない感覚であるし、瞬間である。話してしまえば、大した事ないってなってしまうけれど。